野球界において「ホームラン王」と呼ばれ、通算868本塁打という前人未到の記録を打ち立てた王貞治氏。
その王貞治氏が、現役時代に大切にしていた言葉があります。
「努力は嘘をつかない」
これは、単なる根性論ではありません。
実際、王貞治氏は、誰よりも素振りを重ね、誰よりも自分の限界と向き合い続けた人物です。
そして、その積み重ねの先に、あの記録があった訳です。
「やる気が出たらやる」は、一生来ない
多くの人が、こう考えています。
「やる気が出たら始めよう」
「準備が整ったら動こう」
「タイミングが来たら挑戦しよう」
しかし、実際のところ、そのタイミングは永遠に来ません。
何故なら、脳は変化を嫌う臓器だからです。
新しい挑戦。
未知の努力。
失敗のリスク。
そのどれもが、脳にとっては「危険信号」な訳です。
だからこそ脳は、あなたを今の場所に留めようと、もっともらしい言い訳を用意し続けます。
「今日は疲れている」
「もっと良いタイミングがある筈」
「情報を集めてから動こう」
「準備さえ整えば、本気を出せる」
もっともらしい理由は、幾らでも出てくる訳です。
そして厄介なことに、その声は他人ではなく、他ならぬ自分自身の声です。
結局、最後に自分を止めるのは、自分なのです。
決めたらやる。気分は関係ない
実際、結果を出す人間と、出せない人間の差は、才能でも環境でもありません。
「気分が乗らなくても、決めたことをやるかどうか」です。
気分が乗るからやるのではありません。
決めたからやるのです。
やる気を待つのではなく、行動が先にあって、やる気は後からついてくる訳です。
これは脳科学の世界でも語られていることですが、体を動かせば、脳は後追いで意欲を作り出します。
つまり、「まずやる」という順番さえ間違えなければ、やる気は自然とついてくるのです。
多くの人は、この順番を逆にしています。
「やる気が出たら、体を動かす」
そう考えているうちに、一日が終わり、一ヶ月が終わり、一年が終わっていく訳です。
つまり、行動力とは、才能でも性格でもありません。
「決めたことを、気分に関係なく実行する仕組み」を、自分の中に持っているかどうかなのです。
経営の現場でも、答えは同じだった
私自身、これまで多くの経営者、起業家と接してきました。
そこで気づいたことがあります。
売上を伸ばしている経営者ほど、「やる気」という言葉を使いません。
彼らにとって、行動は感情の問題ではなく、仕組みの問題だからです。
朝起きたら、決まった時間に決まった作業をする。
気が乗らない日でも、契約書のチェックはする。
面倒でも、顧客への連絡は後回しにしない。
これは、才能でも意志の強さでもなく、「感情に判断を委ねない仕組み」を作っているだけです。
逆に、伸び悩んでいる人ほど、感情と交渉してしまいます。
「今日はどうしようかな」
「気分が乗ったらやろう」
そうやって、日々、自分の感情と会議をしているうちに、ライバルはとっくに先へ進んでいる訳です。
これは、経営規模の大小に関係ありません。
一人で起業したばかりの人にも、同じことが言えます。
「もう少し情報を集めてから起業しよう」
「資格を取ってから始めよう」
「もっと自信がついてから発信しよう」
そう考えているうちに、半年、一年と経ってしまう人を、私は何人も見てきました。
一方で、情報も自信も十分でないまま、見切り発車で動き出した人が、気づけば大きな結果を出している。
そんな場面も、数え切れないほど見てきました。
つまり、差を分けているのは、準備の完成度ではなく、「動き出す決断をしたかどうか」だけなのです。
小さな行動の積み重ねが、人生を変える
派手な一撃で人生が変わることはありません。
実際、人生を変えるのは、誰にも見られていない場所での、小さな行動の積み重ねです。
今日、机に向かう5分。
今日、一本だけ電話をかける勇気。
今日、面倒な作業から逃げなかった事実。
その一つひとつは、地味です。
称賛されることもありません。
SNSで映えることもないでしょう。
ですが、その積み重ねだけが、半年後、一年後のあなたを、別人に変えていきます。
筋トレと同じです。
一回のトレーニングで筋肉はつきません。
しかし、その一回を積み重ねた人間だけが、半年後には別人のような体になっている訳です。
行動力も、全く同じ構造です。
行動できない自分を、責めなくていい
ここまで読んで、
「分かってはいるけど、それができないから苦しんでいるんです」
そう思った方もいるでしょう。
実際、行動できない自分を、必要以上に責める必要はありません。
何故なら、行動できないのは、あなたの意志が弱いからではなく、多くの場合「仕組み」がないだけだからです。
例えば、いきなり「毎日3時間勉強する」と決めても、続きません。
脳が拒否反応を起こすからです。
ですが、「毎日5分だけ機に向かう」なら、話は別です。
ハードルが低ければ、脳は危険信号を出しません。
小さすぎるくらいでいいのです。
5分でいい。
1本の電話でいい。
1ページの読書でいい。
大切なのは、大きさではなく、「毎日、決めた通りに実行できた」という事実の積み重ねです。
その事実が、あなたの中に「自分はやればできる人間だ」という自己イメージを作っていきます。
そして、その自己イメージこそが、次の、より大きな行動への燃料になる訳です。
逆に、大きすぎる目標を立てて三日坊主で終わると、
「自分はどうせ続かない人間だ」
という、間違った自己イメージだけが残ってしまいます。
だからこそ、最初は小さく。
そして、続けること。
それが、行動力を育てる、最も確実な方法です。
王者は、行動量で語る
実際、偉業を成し遂げた人間に共通しているのは、才能の大きさではありません。
「行動量」です。
朝から晩まで、来る日も来る日も、やるべきことを積み重ねている人間が、最高レベルで結果を出せないなど、あり得ない訳です。
多くの人は、
「成功したい」
と口では言います。
しかし、そのために袖をまくって、泥臭く行動し続ける人は、驚くほど少ないのが現実です。
これは、裏を返せば、あなたにとって大きなチャンスでもあります。
才能の差だけで勝負が決まるなら、勝ち目は薄いかもしれません。
ですが、現実には、多くの人が「行動する」という、たったそれだけのことで脱落していきます。
だったら、あなたは続ければいい訳です。
昨日より一歩、今日を進めればいいのです。
合わせて見たい
行動力について、動画でも解説しています。あわせてご覧ください。
今日、決めてください
だからこそ、あなたも今日から、やる気を待つのをやめてください。
「やる気が出たらやる」
ではありません。
「決めたなら、やる」
それだけで十分です。
気分は、味方してくれるとは限りません。
ですが、行動は、いつでもあなたの味方になります。
今日という日は、二度と戻ってきません。
今日先延ばしにした一歩は、明日には二歩分の重みになって、あなたにのしかかってきます。
だからこそ、今この瞬間から、行動する人間になってください。
決めたことを、気分に関係なく実行する。
その積み重ねだけが、あなたを、これまでとは違う場所へ連れて行ってくれます。
才能がある人間が勝つのではありません。
準備が完璧な人間が勝つのでもありません。
最後まで、行動し続けた人間が勝つのです。
今日という日を、また「明日から」で終わらせないでください。
小さくていい。
今すぐ、一つだけ動いてください。
その一歩が、半年後のあなたを、確実に変えていきます。
あなたの夢が実現するよう、心より祈っております。